サンソンの6帖一間

sansonの音楽暦

音楽に限らず、習い事は何もしていなかった。
音楽はそんなに得意な方ではなかったと思う。
ところが小学校5,6年生のとき、学芸会でクラスの演奏の指揮を任される。
思えばこのとき、人生が変わったのかもしれない。

真岡中学校時代は水泳部(3年次は部長)だったが、友人の影響でギターを始める。
3年次(1990年度)の選択授業は音楽。やはりギターを弾いていた。
また、特設合唱部のメンバーに入る。

1991年度、栃木県立真岡高等学校に進学。
写真部を経てなぜか吹奏楽部に入部する
始めはトランペットを練習していたが、
秋になってホルンに転向。以後ホルン道を突き進む
2年次(1992年度)、芳賀郡市高校生選抜吹奏楽団ヨーロッパ派遣に参加
ウィーン、ザルツブルグ、ルツェルン、ジュネーブ、パリを旅行し、ヨーロッパの風を感じる。
しかし、未熟者だったのであまり感慨がなかった(今なら違うのにー!)。
3年次(1993年度)、コンクールの自由曲は
シュワントナー作曲「・・・そして山の姿はどこにもない」
とんでもない難曲だった。
しかし、吹奏楽コンクール県大会銀賞に終る。
部活の引退とともに、このときは音楽から離れることを決意する。

しかし宇都宮大学教育学部入学とともに、
迷うことなく宇都宮大学管弦楽団に入団する。楽器はもちろんホルン
入学祝いに自分のホルン(Hanshoyer 4802GAL)も入手し、
指導してくれる師にも恵まれ、本格的にのめり込む。
以下、参加した演奏会と曲目、(担当パート)、*感想を一言。

1年次(1994年)
・第37回定期演奏会 指揮:大町陽一郎
1994/7/2 栃木県総合文化センターメインホール
リスト:交響詩「前奏曲」(降り番、たまに4番ホルンを代吹きした)
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 Vn:大谷康子(降り番)
クレメンティ:交響曲第3番「大国民交響曲」(降り番)
*宇大オケで初めての演奏会。しかも指揮は大物。降り番でも緊張した。

・第38回定期演奏会 指揮:永井 宏
1994/12/17 宇都宮市文化会館大ホール
ワーグナー:「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲(4番ホルン)
モーツァルト:モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂」(降り番)
ブラームス:交響曲第2番(4番ホルン)
*初めての乗り番。曲目も申し分ない。猛練習を課せられ、
苦労したが、その成果が少しは表れていたと思う。楽しかった。

2年次(1995年)
第39回演奏会 指揮:現田茂夫
1995/7/1 宇都宮市文化会館大ホール
シューベルト:「ロザムンデ」序曲(2番ホルン)
グノー:「ファウスト」よりバレエ音楽(4番ホルン)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」(4番ホルン)
*このころはとにかく楽しかった。
少しづつ吹けるようにもなっていたし、現田先生(これから毎年世話になっている)の指揮も面白かった。

国民文化祭 オーケストラの祭典 大学生の部 指揮:松尾葉子
ムソルグスキー/ラヴェル:「展覧会の絵」(2番ホルン)
*これはなかなかすごかったなぁ。前々から練習があってタイヘンだったけど。

第40回定期演奏会 指揮:大町陽一郎
1995/12/23 栃木県総合文化センターメインホ-ル
チャイコフスキー:スラブ行進曲(降り番)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 Vn:村越麻希子(3番ホルン)
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(1番ホルン)
*初めての上吹き。初めてのトップ。すごく緊張した。
このころからオケへの入れ込みが激しくなり、他のことが手につかなくなる。

3年次(1996年)
・第41回定期演奏会 指揮:現田茂夫
1996/7/6 栃木県総合文化センターメインホール
ブラームス:大学祝典序曲(1番ホルン)
ビゼー:「カルメン」第1組曲、第2組曲より抜粋(3番ホルン)
ブラームス:交響曲第4番(1番ホルン)
*上吹きで全乗り。本当に辛かった。
このころは完全に音楽一筋に生きていたが、自分の甘さを思い知らされた。
この演奏会から向こう2年間全乗り。今思えばすごかった・・・

・第42回定期演奏会 指揮:松尾葉子
1996/12/21 宇都宮市文化会館大ホール
サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」よりバッカナール(3番ホルン)
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 Pf:小池ちとせ(2番ホルン)
チャイコフスキー:交響曲第4番(2番ホルン)
*41回でできなかったことをできるようにがんばったが、
上吹きとしての自分の才能の限界を痛感。下吹きへの道を歩み始める。

4年次(1997年)
・第43回定期演奏会 指揮:平田英夫
1997/6/28 栃木県総合文化センターメインホール
J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」序曲(2番ホルン)
チャイコフスキー:バレエ「眠りの森の美女」ハイライト(2番ホルン)
チャイコフスキー:交響曲第5番(2番ホルン)
*4年生になってやっと楽できるかと思うとそんなことはなく、
問題が山積している中での演奏会だった。

第44回定期演奏会 指揮:現田茂夫
1997/12/20 宇都宮市文化会館大ホール
コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」 ツィンバロン:吉野陽子(4番ホルン)
マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」(4番ホルン)
*曲目的にも個人的にも、最も厳しく辛い演奏会だった。
課せられたことの多さ、難しさ。
それらができなかったときの先生の僕への仕打ち。
練習中の自分の立場。練習以外での立場。
日々の緊張とストレスで物が食べられなくなった。
本番では、そのときの自分の究極の姿が出せたと思う。
しかし、やったことへの先生の評価は、なかった。

この演奏会を最後に、宇大管弦楽団を卒団
しかしホルンを吹くことへの情熱は捨てられず、また先輩の誘いもあり、
真岡市民交響楽団に入団

(1998年)
・真岡市民交響楽団第20回定期演奏会 指揮:三石精一
1998/5/31 真岡市民会館大ホール
ウェーバー:「オイリュアンテ」序曲(2番ホルン)
ドビュッシー/ビュッセル:小組曲(2番ホルン)
ブラームス:交響曲第2番(4番ホルン)
*初めての演奏会が20回記念。しかも全乗り。
指揮がすばらしかった。楽しくできたのがよかった。

・真岡市民交響楽団第21回定期演奏会 指揮:安達尚史
1998/12/13 真岡市民会館大ホール
グルック:「アウリスのイフェゲニア」より序曲(降り番)
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」から(1番ホルン)
フランク:交響曲(4番ホルン)
*この辺から、なんだかおかしいぞ、と思い始める。
とはいえ、くるみ割りに必死でそれどころではなかった。

宇大オケ卒の友人たちが
「宇都宮フィルハーモニー管弦楽団」
を立ち上げ、参加する。
宇フィル独自のやり方、高い意識を持った仲間との出会い、
全員が一つになって演奏する喜びを知る。
これまで5回の演奏会に参加している。
*ちなみに指揮者の小森康弘は、私と同期で、指揮者を志し、
現在東京藝術大学大学院で学んでいる。松尾葉子門下から
現在は小林研一郎(コバケン)門下。

(1999年)
・宇都宮フィルハーモニー管弦楽団第1回演奏会 指揮:小森康弘
1999/3/20 栃木会館小ホール
ワーグナー:「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲(4番ホルン)
ラヴェル:ピアノ協奏曲 Pf:福田純子(1番ホルン!)
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(2番ホルン)
*本当に楽しかった。ラヴェルはしくじってしまったが・・・

・真岡市民交響楽団第22回演奏会 指揮:鈴木尚雄
1999/5/23 真岡市民会館大ホール
ブラームス:悲劇的序曲(降り番)
ハイドン:交響曲第100番「軍隊」(降り番)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」(4番ホルン)
*この頃は、社会勉強の真っ最中だった。
世間知らずであるがゆえによく怒られ、またそれが苦痛だった。

・宇都宮大学管弦楽団第47回定期演奏会 指揮:上野正博
1999/7/3 栃木県総合文化センターメインホール
シューベルト:「ロザムンデ」序曲(降り番)
フォーレ:「ペレアスとメリザンド」組曲(降り番)
ブラームス:交響曲第2番(4番ホルン)
*OBとなってから初めてエキストラとして参加した。 真岡市響第22回定期と掛け持ちで忙しかったが、
いろんな意味で、もっとも充実していたな、この頃は・・・。

・真岡市民交響楽団第23回定期演奏会 指揮:安達尚史・鈴木尚雄
1999/12/12 真岡市民会館大ホール
ウェーバー:「ペーター・シュモール」序曲(2番ホルン)
シューベルト:交響曲第9番「未完成」(降り番)
R.シュトラウス:交響曲 へ短調(降り番)
*この頃はほとんどやる気がなかった。練習もしなかった。
簡単なウェーバーだけで十分だと思っていた。
この演奏会限りでこのオケを辞めようと思い、申し出たが、
ホルンパートが休団者多数で人数不足に陥り、辞められなくなった。

Copyright (C) サンソンの6帖一間. All Rights Reserved.